山崎建設がつくる家
concept
省エネ・性能
山崎建設ではお施主さまのお家にて、実際に住まわれている状況での温度、湿度、浮遊真菌濃度などの計測を行っています。
それは、いくら数字的に性能が高くても、暮らしの中で実感できなければ意味がないという強い思いがあるからです。
一年中、裸足やTシャツで過ごすことができる快適なお家を造れる時代になったからこそ、持病で悩まれている多くの人たちを住環境の改善により、症状が改善することができるのか、 科学的に実証して、悩まれている方々のためにも少しでも社会貢献していきたいと思い、前橋工科大学の三田村先生にご協力いただき、共同研究を行っています。
住んでいるだけで花粉症や喘息、アトピーなどの症状が少しでも軽くなる夢のようなお家が造れたら住まう人にとっての価値は、とても高いと思います。

図2.3は、三田村先生が弊社の施工させていただたお家の実測データをもとに解析したものです。日本建築学会に発表した内容もあります。
多くの学会などに提出するため、現在も共同研究を続けています。
高断熱で冬暖かいのはもはや当たり前、これからは湿度に注目!
 最近、住環境が住まい手に及ぼす健康影響として冬期に暖かい部屋から寒いトイレや浴室に移動した際、急激な温度差により血圧が上昇し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす「ヒートショック」が大きく取り上げられるようになりました。
そのため高断熱で家中暖かいことをアピールする住宅が増えていますが、冬期に室温が高く暖かくなることによって、室内の空気は乾燥しやすくなります。

 空気の乾燥を防止するには加湿器を使えば済むと思われがちですが、家中暖かく24時間換気システムが稼働している住宅では加湿器を使っても湿度の上昇はわずかで、すぐにタンクの水が切れて補充するわずらわしさも伴います(乾燥防止や寒いからといって24時間換気システムを停止するのは結露や室内空気汚染の観点から絶対にしないで頂きたいです)。

 一方、梅雨期や夏期の湿気が多い時期はカビやダニの発生につながりますので、湿度は高すぎても低すぎても問題を生じます。
それでは湿度はどの程度が適切なのでしょうか。健康面から見た適正範囲は40~60%が目安となります(図1)。
これからは住環境の快適性や健康のためには温度だけでなく、湿度をできる限り適正範囲におさめることにも注目してほしいと思います。
湿度管理ができるファースの家を実証
 前橋工科大学 建築学科の三田村研究室では、山崎建設との共同研究を通じてファースの家における室内温湿度や室内空気質の実測調査を実施し、工学的にその仕組みと効果について実証してきました。

 例えば、冬期の乾燥に関しては、室温は22~26℃と通常の高断熱住宅では乾燥が懸念されるほどの暖かさでありながら、加湿器を使用しなくても湿度40%以上を維持できることがわかりました(図2)。

 これは全熱交換型の換気システムにより屋外へ排出する湿気を回収していることや気密性能が高いことにより自然と建物の隙間から屋外への室内空気の逃げ(漏気)を抑制していることに加えて、床下のファースシリカが保持している水分の放出が大きく寄与していることが明らかになっています。
 一方、梅雨期や夏期は室内がジメジメしてカビの発生が懸念されますが、室内の温度と湿度の計測結果をカビの育成範囲の図に当てはめてみると、ファースの家ではカビが育成しやすい範囲には殆ど入っていないことがわかります(図3)。

 このように湿度管理ができる住宅こそ、真の健康住宅として普及が期待されます。この他にも室内空気の清浄度や省エネルギーに関する実証も行っており、今後、研究成果を学会等へ広く発信していく予定です。
▲図 3 カビの育成範囲と室内と室外vvの日平均温湿度
今回の前橋工科大学との共同研究に協力していただいた
弊社が手掛けた実邸の性能
Ua値
0.29W/㎡・K
C値
0.2cm²/㎡
HEAT20
G2グレード
BELS
★★★★★
(設計一次エネルギー消費量62%削減)
仕様
ZEH仕様
(全体エネルギー削減率120.2%)
断熱性能
等級4
一次エネルギー消費量
等級5
家づくり相談
オフィス来店またはオンライン対応
はじめての家づくりは、分からないことや判断に迷うことも多く、立ち止まってしまうことも。一人で長く悩んでいるよりも経験豊富な家づくりの専門家に聞いて、確かめて、楽しい家づくりにしませんか。
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